
今回の記事はAさんの投稿です。
引越しする時って、新生活に対する希望もありますが、その反面不安もつき物ですよね。
その中でも、新しいコミュニティに入る事への不安は大きいと思います。
自分自身の事もそうですが、親の立場では子供が新しい環境で上手くやっていけるかというのは、本当に気がかりなものです。
自分は小学校の時、新しい学校に転校した経験があります。それまではクラスで仲良くやっていたのですが、転校後人見知りによって周りとなかなかなじめず、友達を作るのに1年以上時間がかかってしまいました。
できれば、子供に今まで仲良くしていた友達と一緒に通い続けて、一緒に卒業させたい。
そんな思いを抱かれるのは当然だと思います。
遠い場所に引越しするなら仕方がないけれど、同じ市町村内での引越しだから、子供の学校はできれば変更したくない!
そんなあなたの為に、校区外でも同じ小学校に通えるケースについてまとめてみました。
校区外でも同じ小学校に通える条件って?
もう少しで小学校生活が終わるタイミングは狙い目
引っ越す時に、あなたのお子さんが6年生だった場合、その学校に通い続けることができます。
小学校は6年間も通います。同じ学び舎でその期間を過ごすわけですから子供たち同士も当然仲良くなりますよね。なのに6年生の夏にやむをえず引越しする事に。
校区外だけど、頑張れば通えそう。
そんな場合は、もといた学校に通うことができます。
引っ越し先が隣接区域の場合、小学6年生であれば小学校を卒業するまで、同じ学校に通い続けることができます。
また、6年生以外でも転居後の学期末までは、同じ小学校に通える場合が多いそうです。
区切りが良くないところで転校となると、様々な不安がありますよね。
例えば、学校ごとで授業の進み具合が違い、授業を聞くことが出来ない範囲が出てくると、中学受験などで不利になる可能性がでてきます。
また、新しい環境というのはとてもストレスがかかるので、お子さんが新しいクラスになじめず学校に行けなくなってしまうかもしれません。
この制度を使って、子供たちも学校を離れる時、学習的にも気持ち的にも整理する時間を持たせてあげましょう。
また、5年生であっても時期や条件によりますが、卒業まで同じ学校に通いつづけれることもあるそうですよ。
学校に相談してみることをおすすめします。
児童クラブに入会している
こちらも隣接校区に転居の場合です。
元居た学校の児童クラブに入会している場合、引越し後も元の学校に通い続けることができます。
今の学校には、児童クラブがあるけど引越し先の学校にはない。
共働きなのに、子供をどこに預ければいいのか。
と頭を抱えているかた、その環境も校区外から通う立派な理由となります。
児童クラブに入会している間は、その児童クラブに通いつづけることができます。
学校に相談して、子供に今のままの学校に通ってもらえるようにしましょう。
転校を理由に児童クラブがなくなる事がないので、今まで通り安心して子供を預けて働くことができますね。
身内に子供を預ける
引越し前の校区に、身内が住んでいてそこに子供を預ける場合も
住民票の住所に関わらずもとの学校に通い続けることができます。
本来このケースは、両親共働きで仕事が忙しく、子供を身内に預けているから身内の住所の校区の学校に通わせたい。
そんな方のための制度となっています。
もともと、子供が通う学校は両親の住所をもとに指定されます。
しかし、両親が面倒を見れないので身内に見てもらう場合に限り、身内の住所をもとに学校を決めてもいいよ、と特例が認められています。
この特例を、使って少し考えてみましょう。
例えばもし、校区内に身内がいた場合。
その人に頼んで子供の面倒を見てもらう事にして引越し後も同じ学校に子供を通わせる。
そのような事が可能となっています。
ちなみに、このケースは少し特殊です。他の二つは隣接校区への引越しを前提としていますが、このケースに限っては両親の新居先の住所がどこだろうと関係ありません。
ただ、ここで問題が一点あります。
それはこの方法は学校側に引越し後に子供を身内に預けていると嘘をつくか、本当に身内に預けるかのどちらかになってしまうということです。
前者だと、嘘が発覚したとき問題になります。これからの学校側との関係を良好にする事を考えると、良い案だとはとはいえません。
後者だと、親のいない生活を子供にさせてしまうことになります。そうなると、子供は寂しい思いを抱く可能性が高いと思います。できれば子供にそんな思いをさせず、一緒に暮らしたいですよね。
そういうわけで、どちらにしろリスクをともなうのであまりおすすめはしません。
それに、条件もかなり限られてきます。
転居前の校区に身内がいない場合、フットワークの軽い身内に頼んで住所を移してもらうという手もありますが、かなり現実的ではないと思います。
注意する点
今回のようなケースにおいて、注意したい点が一点あります。
それは、今後の関係の事を考えて正直に学校側に伝えるほうがよいということです。
上に書いてある3つのケースだと、校区外に引越し後も今までと同じ学校に子供を通わせることができます。
しかし、ただ単に友達がいない場所に行かせるなんて可哀想、という理由で転居前の小学校に通わせ続ける事は、難しそうです。
例えば、札幌市のホームページには、通学区域外の学校への通学が認められる場合について詳しく書いてあります。そのホームページのよくある質問の7にこう書かれています。
<問7>校区の学校には友人が少ないのですが、友人が多い他校への通学は認められますか。
<答7>単に友人が少ないという理由だけでは、指定校の変更は認められません。
基本的に校区外からの登校についての規定で、全国で大きく違うということはないとおもいます。
ですので、友達と通わせたいという理由で現在の学校に通わせ続けるのは難しいと考えたほがよいでしょう。
また、住民登録をしている住所から学校が指定されてしまうので、引越ししていないと嘘をついて住所を変更しなければいいのではないか。
と、考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、その考え方は要注意です。
なぜなら、実際に生活していない場所の住民登録は法令違反になってしまうからです。
子供を思う気持ちは素晴らしいですが、そのような事をするのは控えたほうがよいでしょう。
正直に学校に話して、相談したうえでベストな対策をとり、転居後の学校ともよりよい関係を作れるようにしていきましょう。
まとめ
今回は校区外に引越ししても子供が同じ小学校に通い続けることのできる方法について説明していきました。
- もう少しで小学校生活が終わる
- 児童クラブに入会している
- 身内に子供を預ける
この三つの場合で可能ということがわかりました。
ただ、隣接区域への引越しの場合だと、教育委員会との相談の上で、今までと同じ学校に通えた前例はたくさんあるので、ここに書いてない場合でも一旦相談されることをおすすめします。
引越し後でも、子供さんがストレスなく生活をおくり、思い出に残る小学校生活が満喫できることを祈っていますね。