遠距離移動の引越し!当日に必要なものとスケジュールの組み方とは?

今回の記事はIさんの投稿です。

 

引越し業者選び・荷造り・各手続きなど、やる事がてんこ盛りで忙しいですよね。
その忙しさに気を取られて、肝心な「自分たちの移動手段を考えてなかった」なんて、
笑い話の様な事が起きて慌ててしまった方もいるでしょう。

 

近距離の引越しであれば、荷物の搬出から新居先へ搬入まで1日で終わる事もあります。
一日であれば、引越しのスケジュールも立てやすいでしょう。

 

ところが、遠距離の引越しの場合、絶対に1日で引越し完了しません
あらかじめ、どれくらいの日数・日程がかかるのか予定を立てておかなければなりません。

 

スムーズに引越し作業が完了しないとイライラしたり、やる気が削がれたり、
段ボールの山の中で呆然としてしまったりします。
そんな事態を避けるのはもちろん、なにより気持ちよく新生活を迎えるためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

引越し業者のトラックには同乗不可

引越しの時に、業者のトラックに同乗できないかと考える方もいるでしょう。
行き先が一緒なら同乗しても問題ない様に思われますが、絶対に同乗できません。
法律で「同乗させてはダメ」だと定められているからです。

 

引越し業者は、「貨物自動車運送事業法」という法律に従って事業を行っています。
その中の第2条第2項に

この法律において「一般貨物自動車運送事業」とは、他人の需要に応じ、
有償で、
自動車(三輪以上の軽自動車および二輪の児童やを除く。
事項及び第七項において同じ。)
を使用して貨物を運送する事業であって、
特定貨物自動車運送事業以外のものという。

 

というように定められていて、違反した場合、引越し業者に罰則が科せられます。
簡単にすると、引越し会社は「貨物(荷物)」を運ぶのが仕事なので、
人やその他の動植物を運んではならない
、ということです。

 

物は運べても、人・動物(ペット)・植物を引越し業者のトラックに同乗させる事が
禁じられています。

 

仮に同乗できたとして、その移動中に交通事故に遭って自分がケガをして入院しても、
引越し業者側の保険は荷物以外の補償を全くしてくれません。

 

最悪、新生活の最初の期間が入院生活になってしまうなんてことも。
新天地での冒険や新しい出会いが出来ずに悲しい思い出になってしまいます。
引越し業者を頼る事は出来ないと理解しておきたいですね。

 

引越しの料金相場

移動手段にかかる料金もそうですが、引っ越し業者にかかる料金も気になりますよね。
出来るだけ費用を抑えたいと思うはず。という事で調べました。

 

引越しにおける「時期」とは大きく分けて繁忙期と通常期(オフシーズン)の2つ。
繁忙期は、新しい生活を始める人が多い3月~4月を指し、
通常期はそれ以外の5月~2月を指す事が多いです。

 

また、大型連休には有償道路が混み合うリスクがあり、
時間がかかってしまうなどの理由から、通常より引っ越し料金が高くなる傾向です。

 

引越しの料金は、距離やトラックのチャーター費、人件費、オプション費によって
異なります
。では、実際に引越す際の料金相場はどれほどになるでしょうか。

 

以下の表は単身者(一人暮らし)と家族での引越し料金相場を
それぞれ繁忙期と通常期に分けて記載したものです。
繁忙期の表には通常期の料金差額も記載しました。

 

単身者の引っ越し料金相場(通常期)

単身(荷物小) 単身(荷物大)
200km未満(同一地方軽程度) 44,036円 63,730円
500km未満(近隣地方程度) 54,016円 78,713円
500km以上(遠距離地方程度) 62,397円 97,134円

 

単身者の引越し料金相場(繁忙期)

単身(荷物小) 単身(荷物大)
200km未満(同一地方程度) 48,448円(+4,412円) 76,903円(+13,173円)
500km未満(近隣地方程度) 55,918円(+1,902円) 94,337円 (+15,624円)
500km以上(遠距離地方程度) 67,724円(+5,327円) 113,884円(+16,750円)

 

単身の引越しであっても、時期や荷物の量によって料金が大きく変わります。
ただし、業者によっても料金が変わりますね。
プランを単身者に合わせてシンプルして料金を下げている所もあるので確認してみてください。

 

家族の引越し料金相場(通常期)

2人家族 3人家族 4人家族
200km未満(同一地方程度) 90,208円 148,581円 120,500円
500km未満(近隣地方程度) 89,984円 226,097円 177,543円
500km以上(遠距離地方程度) 180,133円 198,119円 206,414円

家族の引越し料金相場(繁忙期)

2人家族 3人家族 4人家族
200km未満(同一地方程度) 118,439円(+28,231円) 157,493円(+8,912円) 214,752円(+94,252円)
500km未満(近隣地方程度) 158,583円(+68,375円) 242,333円(+23,764円) 327,821円(+150,278円)
500km以上(遠距離地方程度) 240,566円(+60,433円) 314,333円(+116,214円) 328,778円(+122,364円)

 

家族の人数にかかわらず、時期によって料金が大きく上がるのがわかります。
通常期に合わせて引越しが出来るなら良いのですが、
どうしても難しいという事も少なくないです。

 

どちらの場合でも決して安くはありませんよね。
自己流で引越し作業を行って、
家具や食器などを傷つけたり壊したりしてしまうかもしれません。

 

もし、壊してしまったら、新たに買い替えたり、
修理に充てる金額が引越し業者に支払う金額を上回ってしまうかも。

 

新生活を初めてバタバタ忙しい時期に、
新しく家具や家電を買い替える予定を加えなければならず、
貴重な休日を消費してしまう事になってしまいます。

 

時間とお金両方を消費して大損した気分になってしまい、
「はじめから引越し業者を利用しとけばよかった」と落ち込んでしまうでしょう。
事前にしっかりと引越し業者の比較検討を行う事をオススメしますよ。

 

ペットの遠距離輸送

ペットを飼っている方にとって、遠距離の引越しは気になる事が多いですよね。
新居まで一緒に移動できるか不安という方は引っ越し業者に相談してみると良いでしょう。
提携している専門業者を紹介してもらえる事もあります。

 

遠距離に限らず、引越しはペットにとっても大きなストレスになりかねません。
家族同然のペット達が、自分の見ていない時にケガをしてたり、

 

「ストレスからくる病気にかかってないか」「車酔いしてないか」
「いつ休憩をいれたら良いのか」「長時間の緊張してる時はどう対処すればよいのか」
など、心配事は尽きません。

 

自身の都合でペットが遠距離の移動を共にした結果、
あなたの想像以上のストレスに晒され、いよいよ新生活を始めるというタイミングで
動物病院に入院してしまったらどうでしょうか。

 

愛するペットに対する罪悪感に押しつぶされそうになり、後悔することになりますよね。
犬や猫はもちろん、熱帯魚など専門知識が必要です。
事前に専門家とよく相談して、準備しておくことが必要不可欠です。

 

車の輸送方法

車を所有している人は、引越しに合わせて車の移動も必要になります。
移動手段の一つとして使う場合、遠距離の運転は引越し作業で疲れた体には厳しいことも。

 

長時間同じ体制で全身が凝り固まってしまったり、高速道路を利用する場合、
同じ景色ばかりで眠気に襲われて運転がおぼつかなくて、危険な運転になってしまうので、
気が滅入ってしまいます。

 

遠距離の運転に不安を感じる場合、車の輸送サービスを検討してみましょう。

引越し業者に依頼する

大手の引越し業者では、バイクや車の輸送も行っている事があります。
中には輸送業務を提携業者に外注している会社もあります。

 

外注の場合、その分の料金が高くなる傾向がありますので、
事前に荷物と車両の到着時間が事ならないかと、確認が必要です。

輸送専門の業者に依頼する

輸送や運搬に特化してる業者のため、質の高いサービスが期待できます。
また、大手引越し業者の外注とは違った方法なので、
料金が割安になる傾向があります。費用を抑えたい場合はこちらがオススメ。

 

料金相場は、輸送にかかる日数・車種・距離などによって大幅に異なります。
車が大きいほど、引越しする距離が長いほど、料金は高くなります。

 

日数に関しては、同一県内や近隣の県であれば、当日もしくは翌日。
離れている場合でも1週間以上かかりません。

 

輸送方法

  • 業者のドライバーが運転する
  • キャリアカーに乗せて輸送
  • 車両の輸送専門の船で輸送

 

 

上記のどの手段を選ぶかで料金が異なります。また、引越し先の地理によって
いくつか手段を併用する場合もあります。
車の輸送が必要なら、ネットなどで見積もりを取りましょう。

 

こうした輸送サービスでは車の登録手続きも併せて行ってくれる場合もあります。
そういった手続きが苦手だったり、時間をかけたくない方は、
登録手続きを同時に行ってくれるサービスを選ぶのもオススメです。

 

車の登録手続きを苦手だからと言って後回しにしてしまうと、
引越し先の駐車場に自分の車を駐車できず、
新しく登録申請しなければなりません。

 

申請が受理されるのを待つ間、駐車場はコインパーキングを
利用しなければならず、費用もかかります。

 

そうなると、時間も余計かかり、イライラしてしまいます。
指定された書類をそろえて依頼すれば引越し先での車両使用がスムーズになります。

 

車の輸送サービスには、いくつか注意点があります。
業者によっては「こういった車種は取り扱わない」と基準を設けている場合があります。
また、車に不備が見つかった場合も受け付けてくれません。

 

引越し先で積雪が予想される場合には、事前にスタットレスタイヤなどに
履き替えておく必要があります。

 

輸送の際についてしまった傷に対しては、
基本的には輸送業者が保険を適用して弁償してくれます。しかし多くの輸送業者では、
条件によってエンジン系のトラブルに関して保険が適用外となる事があるので注意ですね。

 

契約内容をしっかり確認しておかないと、
「知らなかった」と言ってトラブルの原因になるかもしれません。

 

料金は前払いである事が一般的です。業者によって日数は異なりますが、
取引日直前や数日前にキャンセルしてしまうとキャンセル料が発生して費用が掛かります。
輸送サービスを利用する場合は、会社によって設定しているルールや基準が異なります。

 

「キャンセルしてしまう前に事前に調べておけば良かった」と後悔してしまわない様、
事前に契約内容をしっかりと確認しておきましょう

 

移動手段

移動手段には、自家用車・高速バス・電車や新幹線・飛行機などがあります。
基本的に自分の好きな方法で自由に移動すれば良いでしょう。

 

私は、自家用車で移動しました。自家用車は動く自室なんて呼ぶ方もいます。
気遣いは無用ですし、飲食しながらリラックスしながら移動できますよ。

 

好きな音楽を大音量で歌いながらカラオケ気分で移動しましたね。
乗っているのが私だけだったので、眠気防止も兼ねてずーっと歌ってましたよ。
遠距離運転は緊張するので、歌ってて適度に肩の力を抜いて過ごせました。

 

同時に、大荷物を車に積んでの400km位の遠距離の大移動でした。
大荷物で車内は狭いし、遠距離を自分で運転して移動したので、
車から降りる時には体が硬直気味になってあちこちからバキバキ音を鳴らした覚えがあります(笑)

 

その代わり、かかった費用は高速道路の使用料とガソリン代、
移動の間に入れる休憩での飲食代で済ませる事が出来ますね。

 

移動料金は必要最低限で済みましたが、新居に着く頃には運転疲れで
ヘロヘロになってしまい、引越し作業せずその日は 寝てしまいました。

 

そのせいか、翌日の引越し作業をするやる気が大分削がれ、
完全に引越し作業が終わったのが翌々日の昼頃で、起き抜けに驚きました。

 

せっかく新天地の冒険や、美味しいもの探しを楽しみにしていたのに、
その計画が中止になって悲しかった記憶があります。

 

自家用車は他の方に気を使わない気楽さと移動料金の節約ができます。
代わりに、引越し作業に負担がかかる運転の大変さがあります。

 

電車やバスなどは移動料金がかかる代わりに確実で快適に移動ができるので、
移動後の引越し作業に影響が出にくいです。
自身に合った移動方法を選びたいですね。

 

自家用車以外で移動する場合、引越し業者に到着日時を聞きましょう。
新居先に引越し業者のトラックが到着する予定日時を、あらかじめ教えてもらえます。

 

引越し業者にかかる料金を考慮して移動手段を選ぶと良いと思います。
移動手段が決まったら、移動するタイミングを決めなければなりません。
引越し業者が荷物を全て積み込んで出発する前に、こちら側の日程を伝えましょう

引越し当日のスケジュールと持ち物

引越し当日の流れをざっくり説明すると以下のようになります。

当日の流れ
  1. 引越し業者が来るまでに準備をする
  2. 旧居で引越し作業をする
  3. 新居まで移動する
  4. 新居で引越し作業をする

 

同一市内や近隣の市区町村に引越す場合、
よほど荷物が多くない限り、大体1日ほどで上記の作業が終わります。
遠距離の引越しの場合、それが数日かかります。

 

特に「③新居まで移動する」が、1日かかってしまう事もあります。
長時間座って移動する場合、全身を同じ姿勢で保つ必要があったり、
似た景色に飽きて眠気が来たり、エコノミー症候群が発症してしまったり

 

長時間拘束される状態でもあるので、心と体に大きく負担がかかります。
そうならないために必ず休憩を入れなければなりません。

 

自家用車で自分が運転して移動する場合、眠気覚ましのガムや飴が必要です。
自分で運転しない場合で必要なのは、酔い止めの薬とエチケット袋とゴミ袋です。
長時間車で過ごす時、必ず飲食します。案外、ゴミ袋を積み忘れてしまうので注意ですね。

 

エチケット袋やゴミ袋を積みわ忘れてしまうと、車内を汚してしまう事もあります。
運転中に、放置しているゴミが気になってしまいますし、

 

吐き気を催したときにすぐに対処できず、
ずっと車酔いなどの気持ち悪さと格闘し続けなければなりません。
そうなると、次の休憩場所まで辛い思いをします。

 

当日持って行く用のバックの中身
  • 貴重品(財布・通帳・印鑑・新居の契約書などの重要書類)
  • 新居の鍵
  • 携帯・スマートフォン
  • 携帯型充電器
  • 筆記用具
  • 荷物リスト
  • ご近所に挨拶に伺う時の品物

無くして困る貴重品、新居の鍵は当然必要です。
加えて、業者や家族に連絡が増えるため、携帯・スマートフォン、
携帯型充電器も結構重要になってきます。

 

何かにサインする機会が増えるので筆記用具、損失しないための荷物リスト、
ご近所に挨拶に伺う時の品物を持っていくと良いでしょう。

 

まとめ

事前に準備しなければならない事を数多く記載しましたが、
それだけ大切だという事です。
それと同じく引越しの時に、忘れがちな移動手段の事も考えておくようにしたいですね。

  • 引越し業者のトラックには同乗不可
  • 引越し業者に頼むなら、比較検討を忘れずに
  • ペットの輸送は専門家に相談
  • 車を輸送するのか、自分で運転するのか検討する
  • 引越し業者と引越しスケジュールの摺り合わせを忘れずに
  • 移動用のバックを用意してトラブルを回避する
    (貴重品・携帯・スマートフォン・携帯型充電器・筆記用具・荷物リスト・ガム・飴・エチケット袋
    ・ゴミ袋・ご近所に挨拶に伺う時の品物)

 

 

事前の準備がしっかりできていれば、当日にトラブルもなく
スムーズに引越しを終える事が出来ます

 

スケジュール通りに引っ越し作業が完了すると、
スカッとした気分にもなり、新居での新生活も清々しく始められますよ。
スケジュールや必要な物などをしっかり確認して、引越し当日にのぞみましょう。