
今回の記事はNさんの投稿です。
引越しは作業量が多く、1つ1つ手をつけていくだけでもめちゃくちゃ大変ですよね。
物件を探したり、荷造りを済ませたりなど大忙しで、ただでさえ面倒に感じるのに、さらに必要な作業として、ライフラインの手続きがあります。
移住先がどんなに立派な物件でも、電気やガス、水道等が通ってなければただの箱同然です。
と、いくら頭でわかっていても、「そもそも手続きって難しそうだし、やったこともないし、面倒くさいな…」と、ついつい先延ばしにしちゃいがちですよね。
しかし、ライフラインの手続きをズルズル後回しにすると、もっと面倒なことになります。
例えば引越し当日、新居に電気が通っていなければ、冷房や暖房が使えない中で荷解きすることになり体力を消耗しまくります。
しかも日が暮れると灯りもないので、作業自体がが非常に困難になります。
「作業できないし、今日は諦めてYouTube見ながら寝よう」とプラン変更するも、1日使ったスマホは充電切れ。当然電気が通っていないので充電できませんし、モバイルバッテリーを探そうにも暗くて見つけられず、全部グダグダで初日終了なんてことも。
また、仮に片付いたとしても、いざシャワーを浴びようとしたら、ガス業者の人が来るのは次の日だった、となれば普通に萎えますよね。
逆に、正しいタイミングと手続き方法を知り、余裕を持って手続きしておけば、当日に不都合なく作業に集中できますし、効率よく片付けが終われば、夏場であればクーラーの効いた新居で映画を見ながらゆっくりすることができます。
このようにスムーズに、ノンストレスで新生活のスタートを切るためにも、これから紹介する手続きの方法をしっかりチェックしておきましょう。
目次
引越しが決まったら早めに手続きしよう
ライフラインの手続きは、引越しの2週間から3週間前に完了しておくのが理想です。
遅くても引越し1週間前までに手続きを終わらせておきましょう。
「引っ越しまで数週間あるのに、そんなに急ぐことないでしょ」と思った方は、要注意です。そのままだと間に合わなくなるかもしれませんよ。
その理由は、引越し日ギリギリに連絡すると、業者とスケジュールが合わなくなり、手配が間に合わなくなることがあるからです。
さらに注意点として、引越し業界には繁忙期が存在し、この期間が新年度の始まる3月から4月あたりと言われています。毎年この時期に、新社会人や学生の人たちが一斉に引っ越すのです。
大勢の人間が一気に引っ越すとなれば、引越し業者や水道局、電力会社やガス会社がありえないほど混み合いますので、この時期に引越しを考えている方は早急に手配を済ませておきたいですね。
私が学生の頃に初めて引越しをした時、ギリギリまで手続きを放置していたせいで、引越し当日にガスが使えなかったことがあったんです。
おかげで引越し初日は給湯器が使えず、20分ほど歩いて最寄りの銭湯に行くハメに。マップを頼りにたどり着きましたが、そこにあったのは「一体築何年なんだ」とツッコミを入れたくなるほどボロボロの昔ながらの銭湯だったんです。
めちゃくちゃ水圧の弱いシャワーを浴びながら、「せっかくピカピカの新居に引っ越してきたのに、こんな掃除の行き届いていないお風呂に入ることになるなんて…」と、テンションが下がったと同時に、もっと早めに手続きしておけばよかったと、ひどく後悔しました(笑)
私のような思いをしないためにも、引越しの日程が決まったら時期を問わず、早めにライフラインの手続きに取り掛かってくださいね。
それぞれの手続きの方法
では、ここからは具体的に何をすればいいかを解説します。
電気、ガス、水道の手続きはそれぞれ、今住んでいる旧居の使用停止と、新しく引っ越す新居の使用開始の手続きを両方行わなければいけません。
そう聞くと余計に面倒に感じてしまうかもしれませんが、実際やってみると案外あっさり終わるので、ご安心してくださいね。
電気の引越し手続き
まずは電気の手続きです。
旧居の電気を止める時も、新居に電気を通す時も電力会社に連絡します。方法は、直接電力会社に電話を掛けるか、またはインターネットで申し込む方法のいずれかで手続きします。
電気の使用停止手続きの手順
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旧居で契約している電力会社を確認する
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インターネットで手続きする場合は、電力会社のHPから手続きを行う
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電話で手続きする場合は、電力会社に電話をかけ、利用停止日を伝える
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インターネットであれば数日、電話であれば当日〜数日で手続き完了
引越し日が決まったら、まずは今現在住んでいる家の電気使用停止手続きから始めましょう。
手順は、インターネットで手続きしたい場合は、契約している電力会社を確認し、ホームページから手順に沿って停止の手続きができます。
電話で手続きしたい場合は、毎月電力会社から届く「電気ご使用量のお知らせ」に電力会社の名前と電話番号が記載してあるので確認しましょう。
あとは電力会社に電話をかけ、「引越しをするので、何月何日に使用停止してください」と伝えるとあとは勝手に手続きを始めてくれます。
また、手続きする際はいずれの方法においても下記の情報が必要になるので、参考にしてください。
- お客様番号(電気使用量のお知らせや、領収書に記載されています。)
- 電気使用停止する住所(旧居の住所)
- 名前(名義の名前)
- 新居の住所
これらの情報をあらかじめ用意しておくとスムーズに手続きが終わります。
最後に注意点ですが、もしこの手続きを忘れたまま引越し当日を迎えてしまうと、引っ越した後も前の部屋の電気代の超過月分を支払うことになります。
電力会社によっては、対応が混んでいなければ電話に限り当日でも手続きはしてくれますが、インターネットだと申し込んでから手続き完了まで3日程かかるので当日だと間に合わないので注意が必要です。
また、電話でも繁忙期になると混雑している事が多いので、その日に手続きしてもらえる可能性は低いです。
ただでさえ引越しはお金が掛かってしまうのに、本来は払う必要のない電気代を払わなければいけないなんて、考えただけでも嫌になっちゃいますよね。
そうならない為にも引越しが決まれば真っ先に停止手続きをしましょう。
電気の使用開始手続き
旧居の電気使用停止の手続きが終わったら、次は新居の電気使用手続きです。
電気使用開始の手続きは大きく分けて2パターンあります。
電力量計がアナログ式の場合とスマートメーターの場合で手続きの方法が違うのでチェックしましょう。
- アナログ式の電力量計が設置されているかを管理会社に確認する
- 引越し後にブレーカーを上げる
- 備え付けのハガキに必要事項を書いて投函する
- 手続き完了
一昔前のアナログ式の電力量計が設置されている物件なら、引越し後にブレーカーを上げて備え付けのハガキに必要事項を書いて投函するだけで電気が使えます。
この場合、あらかじめ手続きをしていなくてもその日から電気が使えるので楽チンです。
- スマートメーター式の電力量計が設置されているか管理会社に確認する
- 電力会社のカスタマーセンターに電話をかけ、利用開始したい旨を伝える
- あるいはホームページから手順に沿って手続きする
- 手続き完了
もしスマートメーターという新しいタイプ電力量計が設置されていたら、電力会社に事前に連絡しておかなければいけません。
スマートメーターとは電力会社が遠隔操作で電気を供給するシステムで、契約していない物件には電気は供給されないようにするシステムです。
まずは新居の電力量計がアナログ式かスマートメーターかどうかを管理会社に確認をとって、もしスマートメーターならば早めに電気使用開始の手続きをしましょう。
また、電気使用停止の時と同様、手続きの際に必要な情報を載せておきます。
- 引越し先の住所
- 契約者の名前
- 引越し日時
- 電気料金の支払い方法
開始の手続きは電力会社のカスタマーセンターに電話をかけるか、ホームページから手続きを行うことができます。
電力会社のカスタマーセンターは非常に込み合うので、インターネットで手続きを行うことをおすすめします。
こちらも早く手続きしておかなければ引越しに間に合わなくなってしまうので注意が必要です。
この手続きをサボってしまうと、引越し当日に電気がつかないので、夜は真っ暗な中スマホも充電できずに過ごす事になるでしょう。
そうなると夜にトイレに行くのも懐中電灯片手に行かなければいけません。せっかく綺麗な新居に引っ越してきて、開幕サバイバルのような生活を強いられるのはゴメンですよね。
なので先延ばしにせず、電気停止の手続きが終わったら、すぐにこちらにも取り掛かりましょうね。
立ち会いは必要?寒冷地の場合は事故の恐れも
引越しの電気の手続きに、原則立ち会いは不要です。
手続きをすませば、引越し当日に旧居のブレーカーを下げれば電気が自動で止まり、新居のブレーカーも上げれば電気がつくからです。
しかし、電力会社によっては立ち会いが必要な場合がまれにあるので、手続きをする際に確認しておきましょう。
電話での手続きならば、電話口で聞けば回答してくれますし、ウェブで手続きする場合はよくある質問に記載されています。
また寒冷地などでは、電気を使用した凍結予防装置が設置されている物件があります。
その場合、電気を落としてしまうと配管内の水が凍結し、破裂してしまう恐れがあります。
引越しの途中でそんな事故に巻き込まれたら、ケガをしたり賠償金を支払ったりで引越しどころの騒ぎではありませんよね。
誰しも新生活は晴れやかな心で送りたいものです。
寒冷地から引っ越す時は、退去の際にブレーカーを落とすかを確認しておきましょう。
電力自由化で電気代が安くなった?
一昔前まで、電力会社は地域によって定められていました。
しかし、2016年4月から電力自由化が始まり、電力会社を自分で選べるようになりました。
それに合わせて多くの電力会社が、様々な人に見合ったプランを提供するようになりました。
例えば、普段ほとんど家にいない人のためのプランや、主に夜しか電気を使わない人のプランなど。
その人の生活スタイルに合ったプランを選んで電気代を節約できるというものです。
電気代が節約できると、今まで月に2回しか行けなかった外食が5回行けるようになったり、
浮いたお金を貯めて海外旅行に行けるかもしれません。
考えただけでウキウキしちゃいますね(笑)
下に電力会社の選び方について詳しく説明してくれている動画を貼るので、興味のある人は参考にしてみてください。
水道の引越し手続き
次に水道の手続き方法をご紹介します。
水道の手続きも旧居と新居それぞれ手続きが必要です。電気の手続きと比べると簡単なので、サクッと終わらせちゃいましょう。
物件によっては立ち会いが必要な場合もあるので、しっかりと確認しましょう。こちらも使用停止と使用開始それぞれご説明します。
水道の使用停止手続き
電気の手続きと同様に、旧居の使用停止手続きから取り掛かりましょう。
水道の手続きも忘れていると、新居に引っ越したのに旧居の水道代が請求されてしまいます。
私の知り合いが過去に引越しをした時、水道の停止の手続きを忘れてしまって、
一ヶ月後に旧居の水道代の請求されました。もちろん忘れてしまったのは友人なので払っていましたが、とても後悔してました。
引越しが終わって、やっと慣れてきた時に自分が使ってない部屋の水道代を請求されると誰でもどんよりしちゃいますよね。そのお金があればちょっといいランチが食べれたかもしれません。
新居の水道の手続きの前に旧居の手続きを済ませましょう。
基本的に現在使用している水道局に連絡をすればすぐに終わります。
下記に水道の使用停止手続きに必要な情報をまとめているので、ご確認ください。
- お客様番号(検針票や領収書に記載されてます。)
- 使用停止する住所(旧居の住所)
- 閉栓する希望日(退去日)
- 新居の住所
手続きは電話とインターネットの両方でできるので、お好きな方で手続きしてください。
インターネットだと、24時間いつでも受け付けてくれるので、忙しい人でも安心ですね。
申し込んだあとは、引越し当日に水道局の人がそれまでの使用量を測ってくれます。また、オートロックのマンションや物件によっては立ち会いが必要となるので、確認しておきましょう。
精算方法は水道局によって違うので、先に調べておきましょう。
水道の使用開始手続き
次に新居の水道の使用開始手続きです。
旧居と新居が同じ水道局の管轄内であれば、使用停止の時にまとめて手続きしてくれます。管轄外であれば、新しく使用開始手続きをしなければいけません。
でもご安心ください。水道の使用開始の手続きは驚くほど簡単です(笑)
新居に着いたら、メーターボックス内の止水栓を開栓し、蛇口をひねれば水が出てきます。
そのあと、新居のポストの中やメーターボックス内にある申込書を書いて郵送すれば手続き完了です。
私は初めての引越しの時に簡単すぎてびっくりしました(笑)
もし水が出なかったら、管轄の水道局に連絡しましょう。
また、引越しの数日前にあらかじめ手続きしておくことができるので、不安な方は先に終わらせてしまいましょう。
使用停止の時と同様、電話とインターネットで手続きできます。
これで水道の手続きはすべて終了です。
ガスの引越し手続き
次にガスの使用停止、開始の手続きです。
ここまで電気、水道と進めてきてお疲れかもしれませんが、これで最後です。
あとひと息がんばりましょう。
ガスの使用停止手続き
ここではガスの使用停止手続きを解説します。
新居のガス使用開始の手続きの前に、必ず使用停止の手続きをしましょう。
電気、水道ともに、使用停止手続きを忘れてしまう人が多いようです。
閉栓し忘れると、旧居のガス代を請求されることもありますし、ガス漏れに繋がる恐れがあります。
自分が閉栓を忘れたことで大事故になり、他人をケガさせてしまったらと考えるだけでも身震いします。しっかりと閉栓してから引っ越しましょう。
ガスの使用停止方法は電気、水道と同様に電話かインターネットで手続き可能です。
使用しているガス会社に電話して、引っ越すことを伝えたら進めてくれます。
インターネットで手続きしたい方は、ガス会社のホームページからすぐに使用停止を申し込めます。
下記に準備しておくべき情報をまとめます。
- お客様番号(検針票や領収書に記載されてます。)
- 使用停止する住所(旧居の住所)
- 閉栓する希望日(退去日)
- 新居の住所
手続き自体はすぐに終わります。
ガス会社は繁忙期に特に混み合うので、忘れず早めに終わらせましょう。
ガスの使用開始手続き
最後にガスの使用開始手続きです。
ガスの使用開始手続きは、これまでお話ししてきたものと違い、立ち会いが義務付けられています。
ガス開栓はガスを使えるようにするだけでなくガス機器が壊れていないか、安全装置がちゃんと作動するか、ガス漏れしていないかを確かめる安全点検でもあります。安全が確認できてやっと、安心して日常生活が送れます。
ガス会社の立ち会いが必要ということは、開栓の予約を取ってスケジュールを合わせなければいけません。
過去の私は繁忙期に引越しを計画したにもかかわらず、ガス会社に連絡したのは引越しの三日前でした。運のよかった私は、引越しの次の日になんとか予約をとれました。
もしその時予約が取れていなかったら、歩いて往復1時間かけて銭湯に行かなければいけなかったでしょう。余裕を持って手続きしていれば、当たり前のように引越し当日にシャワーが浴びれますよ。
申し込み方法は使用停止の時とほとんど同じです。
新居の住所や引越し日がわかっていれば電話でもインターネットでも手続き可能です。他の手続きと違うのが、立ち会いの日程を決めて予約を取らなければいけないところです。
手続きが終わり、開栓の日程も決まったらあとは引越し当日を待つだけです。
これでガスの手続きは終了です。
まとめ
- 思い立ったらすぐ行動、遅くても引越し1週間前には終わらせよう
- 新居の電気がスマートメーターかアナログ式かを確認する
- ガスの開栓は立ち会いが義務付けられている
- 水道、ガス、電気ともに使用停止の手続きを忘れると余計なお金がかかる
私は初めての引越しの時は、「水道とかガスとかよくわからないし、めんどくさそうだな」と思っていましたが、ライフラインの手続きは、やってみたら意外と簡単でした。
これから初めて一人暮らしをする人や、引越しをする人はいろいろ不安だと思いますが、
いままで書いたことをそのまま実践すれば、きっとうまくいきますよ。あなたの新生活が素敵なものになるように祈ってますね。
ありがとうございました。