搬入前に必ず確認!引越し後に冷蔵庫が入らない時の対処法とは?

今回の記事はTさんの投稿です。

 

引っ越し先のマンション、冷蔵庫の搬入について確認済みでしょうか。

 

ベッド、ソファ、冷蔵庫が引越しの際注意すべき大型家具・家電となります。ベッドやソファは解体できるものが多いですが、冷蔵庫は解体できません。

 

冷蔵庫が搬入できないと、当然しばらく冷蔵庫無しの生活となります。となると、買ってきた食材を保存することができないばかりか、作業がひと段落して一杯飲みたい!なんてタイミングにおいてもビールももちろん冷えていません。

 

何より、引っ越しが1日で終わらず、冷蔵庫問題が解決するまでストレスが残り続けて、生活に支障をきたすことは言うまでもありません。

 

とはいえ、実際に引っ越しで部屋に入らなかった場合、冷蔵庫はどうすればいいのでしょうか。

 

今回は、冷蔵庫の搬入について、確認のコツ、注意事項ならびに確認手順などをまとめました。

 

冷蔵庫の正しい搬入方法を事前に確認しておけば、引っ越し作業中のまさかの事態を避けられるだけでなく、新生活をスムーズにスタートさせることができます。なので、必ずチェックしておきましょう!

 

まずは冷蔵庫の設置スペースを確認しよう!

冷蔵庫設置場所について、十分なスペースがあるか確認していますか。

 

最近のマンションは、冷蔵庫の設置場所があらかじめ決められているものが多いです。基本的なことですが、設置予定の冷蔵庫が入る十分なスペースがあるか、まず確認しましょう。

 

ここで入らないとなると、買い替える、キッチンではない場所に置く、他の物件を探すなどの手段を考えなければなりません。

 

 

例えば、私は以前、妹と同居していたため、大容量の冷蔵庫を持っていました。
そのため、新居の部屋探しにおける重要ポイントは「冷蔵庫が入る物件」かどうかでした。

 

部屋探しの時は、冷蔵庫が入るか確認したつもりでしたが、引越し当日になって、もっときちんと測っておかなければならないことを知ったのです。

 

「冷蔵庫のサイズが、設置場所ギリギリなので、このままだと戸袋(冷蔵庫設置場所の横は、引き戸をしまうスペース(戸袋)でした)にある引き戸が焼けてしまいます。引き戸を閉めるか外すかしてスペースを作ってください」

 

新居は1部屋を3つの引き戸で1DKに分けるタイプのもの。私は広い1ルームとして部屋を使うため、戸袋に全て引き戸をしまっていました。

 

引き戸を閉めたくなかったので、1枚扉を外すことで、ギリギリの冷蔵庫スペースに左右の空きを作ることに。

 

外した扉はクローゼットにしまいました。その後の引っ越しまで、クローゼットの中には外した扉が存在感たっぷり。非常に邪魔で、見るたびにイラっとしました。

 

苦労して冷蔵庫が入る物件を探したのに。広い収納の部屋だったから決めたのに、外した引き戸が邪魔であまりモノが入らない・・・。

 

新しい生活が始まり、うれしいはずの私のテンションがマックスに下がったのは言うまでもありません。

 

私が頼んだ引っ越し業者では、排熱などを考慮し、冷蔵庫の設置は「左右5cm以上の余裕」を持たせているとのこと(※)。

 

(※)一般的な推奨必要寸法:冷蔵庫幅+左右5cm、高さ+5cm、奥行+5cm

 

この余裕幅が狭いと、放熱しづらくなり、冷蔵庫の冷えが悪くなったり、ひいては故障に繋がることがあるそうです。
このような知識があれば、私はこの物件を選びませんでした。

 

冷蔵庫の設置場所は、必要な空きスペースも含めて確保できるかをまず確認しましょう。

 

搬入経路を確認しよう

搬入経路については、以下チェック箇所を計測し、引っ越し業者に搬入可能か事前に確認しておきましょう。

搬入経路におけるチェック箇所
  • エレベーター
  • 階段
  • 廊下
  • 扉(玄関扉、居室の入口など)
  • 螺旋階段

 

引っ越しの見積もりでは、引っ越し前の部屋は確認しますが、引っ越し先の確認はしません。心配な場合は、別料金となりますが、引っ越し先についても確認してもらい、当日の搬入がスムーズに進むよう準備しておきましょう。

 

搬入経路における余裕幅は、引っ越し業者や家電量販店により異なります。こちらも事前に確認しておきましょう。
ちなみに家電量量販店のビックカメラでは、余裕幅を10センチとしています。

本体の幅+10cmの幅が必要です。

       ビックカメラ.com  冷蔵庫 購入から設置までの流れ より引用

エレベータの計測ポイント

エレベーターは、扉が開いた際の「開口部」の幅・高さを計測します。

 

エレベーターが狭い物件が意外に多いため、必ず計測しましょう。
エレベーターで搬入できると、階段よりも引っ越し費用を抑えることができます。

階段の計測ポイント

階段の幅は、手すりがある場合は手すりからの幅です。階段自体の幅ではありませんので計測の際には注意してください。

 

また、冷蔵庫は縦の状態で運搬します。階段の高さ(上階の階段までの高さ)や踊り場の奥行きについても計測しておきましょう。

廊下の計測ポイント

幅が狭くなっている箇所がないか、障害物がないか確認し、1番狭い幅を計測します。
曲がり角がある場合は奥行きについても計測してください。

扉の計測ポイント

扉については、玄関から冷蔵庫設置場所までに通る全ての扉を計測します。
扉については、扉が開いた時の幅と高さを計測します。扉には取っ手がありますが、取っ手の先端からの幅を計測してください。

 

計測の結果、扉を外せば必要幅が取れる場合は、引っ越し業者に、扉を外してもらえるか確認しましょう。対応してくれる業者と対象外としてやらない業者があるためです。

螺旋階段について

螺旋階段は、搬入困難として引っ越し業者から断られることが多いです。
まず、螺旋階段であることを伝え、階段同様に計測した結果と写真等により搬入可能か、業者に必ず確認してもらいましょう。

 

 

こんなにたくさんの箇所を測らなければいけないのか、と思う方もいるかと思います。

 

引っ越し業者の方は、見積もりの時、引っ越しの時に運ぶ荷物については確認しますが、大型家具・家電の搬入についてはあまり心配してくれません。

 

私の場合は、ベッドのメーカーを聞かれたくらいでした(ちなみにIKEAだと業者で解体しないとの回答でした。)

 

私の大きい冷蔵庫を見ても、引っ越し業者の方には何も言われませんでした。
そのため、まさか引っ越しの時にトラブルが起こるなんて思いもせず、事前に何の計測もしませんでした。

 

その結果、私は、新居での引っ越し運搬中に、冷蔵庫が扉を通過しないトラブルを起こしました。

 

扉を外しても冷蔵庫は通らず、結局、冷蔵庫の養生、扉周りの養生を外し、養生が全くない状態でゆっくり運んでもらいました。

 

まさか冷蔵庫通らないなんて考えもしなかった私は、状況を見守るしかありませんでした。

 

体は嫌な汗でいっぱい。クーラーボックスで運んできた冷蔵庫の中身や、これからしばらく続くであろう冷蔵庫のない生活、中途半端に運んでしまった冷蔵庫をどうするか・・・。

 

「こんなトラブルを起こされてばかりじゃ、もういっそのこと冷蔵庫を捨ててしまいたい」とさえ思いましたね(笑)

 

このようなトラブルを未然に防ぐためにも、事前に搬入経路を計測しておき、引っ越し業者に確認することで、入らない場合も、吊り上げなど別の手段を提案してもらえるかと思います。

 

搬入困難な場合の「吊り上げ」について

見積もりの結果、階段・玄関などから搬入できず、ベランダから「吊り上げ」が必要だと言われた場合、吊り上げには別料金がかかります。

吊り上げの種類

吊り上げ方法には、2階ベランダから人力でロープを使い、吊り上げる方式(手吊り)と、クレーンによる吊り上げがあります。

 

手吊りだと搬入は2階まで、クレーンも基本2階までとなりますが、条件によっては3階も可の場合があるようです。

 

引越し業者とは別に、冷蔵庫等、大型家具の吊り上げを専門に行っている業者がありますので、引越し業者に吊り上げでも搬入不可と断られた場合、そのような業者を当たってみてはいかがでしょうか。

 

また、クレーンでつり上げ作業は、車が入れるスペースが必要になりますので、ベランダ下の道幅の確認も必要です。

 

吊り上げにおける注意事項

冷蔵庫を吊り上げる場合、冷蔵庫は「縦」のまま吊り上げるかどうか確認しましょう。

 

横にすると故障する可能性があるからです。

 

横にするとどうして故障するか

冷蔵庫は、横にすることを前提として設計されていないからです。

 

横にしてしまうと、冷凍機オイルが上の冷却システム内に入りこんでしまい、コンプレッサーがオイル不足になります。

 

コンプレッサーがオイル不足の状態で電源をつけると故障する原因になります。この場合、修理できなくなることもあるようです。

 

・どうしても横にしなければならない場合は?

 

運搬した後は、冷凍機オイルが、コンプレッサーに戻った後に電源を入れるてください。
具体的には、設置後、半日程度おいてから電源を入れるようにしてください。

 

ただ、いずれにしても、故障しないという保証はありません。

 

お金をかけて搬入した冷蔵庫が故障して使えないのでは、お金かけ損ですし、ワクワクする新生活も暗いスタートになってしまいます。

 

横にして吊り上げる場合は、故障した際の保証について事前に業者に確認しておきましょう。

 

まとめ

最後に、冷蔵庫搬入の際の主な確認事項をまとめます。

確認事項まとめ
  • 設置場所は排熱のための余裕が取れるスペースがあるか
  • 建物入り口〜設置場所までの搬入経路は計測済みか。冷蔵庫に対し、必要幅があることを引っ越し業者に確認したか
  • 吊り上げとなる場合、縦の吊り上げか。横の場合、保証があるか確認したか
  • クレーンでの吊り上げの場合、ベランダ下にクレーンの置き場があるか
  • 心配な箇所については、別料金を払って新居を確認してもらったか

以上のポイントをサイドチェックしておけば、引っ越しの難関、冷蔵庫の搬入がスムーズに行えるはずです

 

それでは、私のように辛い思いをされないことを祈っていますね。
いい引っ越しになりますように。