
今回の記事はSさんの投稿です。
賃貸の契約更新時、
「このタイミングで引越しをしようかな」と思う方も多いのではないでしょうか。
更新料を払う前に退去して引っ越しが出来たら、清々しい気持ちで新生活のスタートしている未来が想像できますよね。
ペット可の物件に引っ越したら、可愛らしいペットと楽しい生活、今より広い部屋に引っ越したなら、こども達は自分だけの部屋ができ、机や本棚を買ってあげたりして、喜ばれること間違いありません。
しかし、退去のタイミングと引っ越すタイミングを間違えてしまうと、無駄な費用がかかってしまいます。
せっかくの新生活がお金に余裕が無い状態でスタートなんてことになりかねません。
それは、何がなんでも避けたいと思いませんか。
そこで、今回は、契約更新時に損をしない引越しのタイミングをご紹介します。
さらに、退去に間に合わなかった時の合わせて対処法もご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
賃貸退去の流れ
まず、賃貸契約満了時の退去する流れを確認しておきましょう。
- 不動産会社から更新料の案内が届く(約3か月前)
- 不動産会社に解約する旨を連絡する(1~2か月前)
- 新居の入居申し込み(1か月~2か月前)
- 引っ越し業者の予約
- 引っ越し作業
契約更新月の3か月前くらいに不動産会社から
「更新料の振込と次回からの家賃は、このくらいでどうでしょうか」という案内が届きます。
ここで、家賃に不満がある場合は、家賃交渉を行ったりする事が可能です。
次に、引越しを選択する場合、大家さんに解約する旨を伝える必要があります。
「解約する場合は、退去日の何か月前までに連絡して下さいね」という解約予告期間が設けられています。
解約予告期間は、賃貸借契約書に明記されています。1か月前と明記されている場合が多いですが、中には、2か月前や3か月前までに連絡する事とされている場合もあるので注意しましょう。
そのあとに、新居を決めて申し込みをしましょう。
引っ越し先の新居を契約しなければ、退去後に住む家が無くなってしまいますよね。
新居の契約が完了したら、引越し業者へ予約をします。
そして、引っ越し当日作業と退去の立ち合い、引っ越してから敷金の清算を行い退去が完了です。
契約満了時に退去する場合の流れをご説明しました。
ここで、気を付けないといけない事は、退去の申し出をする時期と新居の申し込み時期です。
このタイミングを間違ってしまうと余分にお金を支払い損をする可能性が出てきます。
損する原因!!家賃の二重払いとは?
引越しのタイミングを決める上で、損をする原因は家賃の二重払いです。
家賃の二重払いとは、旧居の契約が終了する前に、新居の家賃が発生する事です。
たとえば、旧居の退去日が4月30日だとして、新居の入居日が4月1日だった時に、旧居の家賃と新居の家賃が30日間二重で発生してしまいますよね。
ただでさえ、引っ越し費用や家具の新調等で出費が多い時期に、さらに二つの家賃支払いが発生してしまっては、生活に大きな痛手になることは目に見えています。
新生活をスタートと同時に、新しい家電を新調するはずだったのに、諦める事になったり、または、生活すら危うくなり、毎日、食パンだけの節約生活になんてこともありえますよね。
それでは、新生活のスタートが台無しですし、余計な出費なわけですから
「本当は払わなくていいお金なのに」と自分を責めて悔しさでいっぱいになってしまいます。
そのようにならない為にも、次に二重払いを防ぐ方法をご紹介します。
二重払い対処法
家賃の二重払いを避ける為には、出来るだけ旧居の退去日と新居の入居日のズレをなくす必要があります。
このズレをなくす為に、次のポイントを押さえましょう。
- 旧居での解約予告期間の確認をする
- 入居可能日を確定させる
それでは、一つずつ確認していきましょう。
旧居での解約予告期間を確認する
解約予告期間とは?
賃貸を退去する時に、解約予告期間をいうのが決まっています。
解約予告期間とは、いつまでに解約する旨を大家さんに連絡するか定めた期間です。
急に「明日には退去しますよ」と言われても大家さんも困っていますから、
「解約する場合は1か月前までに申し出る事」というように解約予告期間を定めているのです。
賃貸借契約書を確認する
解約予告期間は、賃貸借契約書に明記されています。
かならず確認しておきましょう。
解約予告期間は、ほとんどの場合、退去する1か月前と明記されていますが、
なかには、2か月前や3か月前の場合もあります。
旧居の最終月家賃は日払い?月額?
旧居の最終月家賃が月額か日払いかは損しない為に重要ポイントです。
月額であれば月の半ばに退去しても、月末に退去しても最終月に支払う家賃は同じ1か月分です。
月額であればなるべく月末に引越しをすれば二重家賃を防ぐことができます。
旧居での解約時期に関して説明しました。
解約予告期間を知らずに、2か月前までに大家さんに解約予告をしなければいけないところを、新居の入居日1か月前に退去申し込みをしてしまうと、住んでいない旧居の家賃も1か月分を支払う事になります。
さらに引っ越し費用、敷金礼金などの支払いも重なるので、もしかしたら借金なんて事になるかもしれません。
すると毎月の返済が増えて、せっかく新居で新しい家電や家具を揃えようと思っても、お金が貯まらず、いつまでたっても買えないことなりかねませんよね。
想像していた新生活とのギャップに悲しみが溢れてきてしまいます。
そこで、賃貸借契約書に記載されている解約予告期間を確認しておきましょう。
入居可能日を決める
退去日とは別に入居日のタイミングにも注意が必要です。
入居日を早くしてしまうと新居の家賃も発生する為、二重払いが発生してしまいます。
そうならない為に、次の3つの入居パターンを把握しておきましょう。
- 即日入居物件
- リフォーム後に入居可能物件
- 現在入居中の物件
ひとつずつ説明していきます。
即日入居物件
即日入居物件は、住んでいる人おらず、さらにクリーニングも完了しています。
その為、すぐに入居出来るというメリットがありますが、二重払いの可能性が高くなります。
家賃は入居可能日から発生する為、旧居の解約連絡をしてすぐに入居契約してしまうと、
1か月分二重払いが発生します。
旧居の退去日は調整するのが難しい為、新居の入居日を1か月後に調整出来ないか大家さんと交渉してみましょう。退去日と同日まで入居日を伸ばしてもらえれば、二重払いを防ぐ事が可能です。
リフォーム後に入居可能物件
リフォーム完了後に入居日が調整され、家賃が発生する事になります。
リフォームが完了するまでに、何か月かかるのか確認する必要があります。
退去日とリフォーム完了日が近ければ近いほど、二重払いでの出費を減らす事が可能です。
ちょうど1か月先にリフォームが完了する物件を選べば、二重払いと防ぐ事が出来るのでおすすめです。
現在入居中物件
現在入居中の物件の場合、入居可能日は、住居者が退去してクリーニングが終わったタイミングです。
住居者の退去日は決まっている場合がほとんどですので、クリーニングにどのくらい期間がかかるか確認する必要があります。
1か月先に入居可能な物件かどうか確認して、出来るだけ二重払いの期間が短くなるような物件を選ぶ事がポイントです。
3つの入居パターンをご紹介しました。
入居日を調整していないと、
「すぐに入居して頂けるならいいですよ」と大家さんに言われ契約したものの、旧居の退去が終わっておらず、入居していないのに新居の家賃を払う事になってしまいます。
新居での新生活がスタートしていないのに、お金だけが引き落とされていく現状に、
「このお金があったら、いろいろ買えるのに」と後悔して悲しくなってしまいますよね。
新居を決める際に、間取りや築年数なども大切ですが、入居可能日も重要です。
退去日と出来るだけ調整しやすい入居日の物件を選ぶようにしましょう。
解約が間に合わない場合、更新料を払う必要があるのか?
「あっ解約連絡するの忘れた」「更新日を跨いじゃう。どうしよ」なんてこともあると思います。解約予告期間内に申し出を忘れてしまっていた場合、更新料を支払わなくてはいけないのでしょうか。
更新月を跨ぐけれど、すぐに引越しの予定が場合、
出来る事なら更新料は支払いたくないですよね。
しかし、悲しいことに、
原則、契約期間を跨いでいるのであれば支払わなくてはいけません。
優しい大家さんで少し安くしてくれるパターンや、
契約書に特例として記載がある場合は別ですので一度確認してみましょう。
では、解約が間に合わず、更新料の支払いが発生してしまった場合、
二重払いを避けるための方法はあるのでしょうか。
おすすめの対処法を2つご紹介します。
- フリーレント物件を選ぶ
- 敷金礼金ゼロの物件を選ぶ
ひとつずつ詳しく解説していきます。
フリーレントの物件を選ぶ
フリーレント物件とは、はじめの数ヵ月間の家賃が無料になる物件のことです。
旧居への更新料や家賃は発生しますが、新居での家賃支払いをしなくて済む為、二重払いを抑える事が出来ます。
フリーレント物件を探す上で気を付けたいポイントは、
無料になる期間がどのくらいなのか確認することです。
最初の2週間のみ無料の物件や1か月2か月と無料期間が長い物件もあります。
二重払いが発生しないようにカバー出来るだけの期間が無料になるのか調べる必要があります。
敷金礼金ゼロの物件を選ぶ
初期費用である敷金礼金がゼロの物件を選ぶと、新居で浮いた費用を旧居での更新料に充てる事が出来ます。敷金礼金ともにゼロであれば、十分に更新料に充てる事が出来るので、気持ちに余裕が出ますよね。
まとめ
新時に損しない引越しのタイミングをご紹介しました。
引っ越し時に損をしない為の大切なポイントは2つだけです。
- 解約予告期間を把握する
- 新居入居申し込み時期を退去時期に合わせる
さらに、解約が間に合わなかった時の対処法は、
- フリーレント物件を選ぶ
- 敷金礼金0の物件を選ぶ
実際に、退去日と入居日を同じ日にする事は難しい場合も多いですが、出来るだけ近い日で調整する事は可能です。
引っ越し費用や敷金礼金と、なにかとお金がかかるのが引っ越しです。
二重払いという無駄な出費ができてしまうと「こんなはずじゃなかったのに」と気持ちまでしょげてしまいます。
皆さんが、引っ越し時にタイミングを間違えて損をしないこと願っていますね。